最近の缶詰はプルトップ式が多くて缶切りが泣いているよ。

うちにある缶切りは自分で買ったものではなく知らない家の人にもらったものです。


十数年前、夜ご飯を食べに友達が遊びに来ました。
奮発してカニ缶使ってカニ玉汁を作ろうとしていたのだけどそのカニ缶がプルトップ式ではなかったのです。
どうしても食べたかったわたし達。
なんでだろう?若かったからかな?
どこかに買いに行くという案は出ず、近くの民家に借りに行こうということになりました。
アパートに住んでましたから近所の人との交流なんて一切なかったのにです。


友達と歩いて数分の民家に狙いを定め、ピンポン。
は~い、と出てくる知らないおばさん。
誰この子たち?みたいな。
すみません、カニ缶食べたいんですけど缶切りなくて開けれないんです!缶切り貸してくださいませんか?
(これはもう完全に不審者!通報されなくてよかった。)
おばちゃんがどんな表情だったかはもう覚えていません。
奥に引っ込んでしばらくして玄関に戻ってきました。
はい、これうち2つあるからあげるよ!もう返しに来なくていいよ!と。
それでお礼に渡そうと持参してたリンゴを無理矢理渡して帰りました。
おかげで無事に美味しくカニ玉汁いただくことができたのです。


今思い返して見てもほんとにとんでもないなと。
おばちゃんはあのリンゴを食べたのだろうか?捨てたのだろうか?
それが気になるところであります。

だから使用頻度がどんなに減ってもその缶切りは捨てられないなぁと思いました。

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