その時が来たらこのルクルーゼの鍋を骨壷にしてほしいくらいに。
一人暮らしを始めた頃あるある。
料理の本やたら買いがち!
ケンタロウという料理家をご存知?
彼の見た目がわたしのタイプだったのもあって彼の料理の本ばかりを買い集めておりました。
どれもわりとシャレた本で、そのレシピの生い立ちだけじゃなく、好きな食器や好きなキッチン用品などエッセイ的なものも特集されていたのですが、その中でケンタロウがルクルーゼの鍋をすごく推していたのです。
値は張りますが一生ものでいろいろ使えると!
当時銀色のいかにも鍋ってやつしか知らなかったわたしにとって黄色や赤など色とりどりの鋳物の鍋はすごくステキに見えたし、ケンタロウが言うんだから間違いない!と家計を切り詰めて黄色のルクルーゼを購入。
それ以外にもケンタロウが箸とか布巾とか同じものがたくさんあるキッチンが好きと書いてあったのでわたしもそれが好きなような気がしてたくさん買いました。
あれから何年経ったでしょうか?
揚げ物もルクルーゼで出来るので揚げ鍋捨てました。
米もルクルーゼで炊けるので炊飯器捨てました。
箸とか実際そんないらね!捨てました。
布巾とか実際そんないらね!捨てました。
自分のスタイルに合わなかった事もあるけれどルクルーゼの鍋はばっちり合ったみたいで。
ありとあらゆる料理をルクルーゼで作って食べたり食べさせたり食べてもらったり。
そのあとの食事の事を思いながら鍋と向き合う時間は至福。
ルクルーゼなしの生活なんてもう今更考えられない。
使い込んだ黄色の美しさにうっとりすることもあるこの鍋をこれからも、自分の為他の誰か大切な人の為使い続ける。
ルクルーゼの鍋はわたしの中でしあわせの象徴なのです。